麺部通信

有名店はもちろん聞いたこともないブレイク前の店に飛び込んでいち早く評価の風穴をあける。時には市販麺にまで。 停滞するラーメン業界に新たな地平を切り開く。 街角の名もないあの店は、息をひそめて我々に発見されるのを待っているのだ。

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よかろうもん@錦糸町

「春はお別れぇのぉ~季っ節でっすぅ♪ み~んな旅立ぁって~ ゆくぅんですぅ♪・・・
 じゃ・あ・ネ! そぉっと 手をふって じゃあね じゃ・あ・ネ!」
(By なかじ


我が麺通の若きトップガン、エース和尚は遠く福岡の故郷に旅立ってゆきました。。
って物悲しい・・・よ、ね。実は。
さみしいです。
穏やかな陽光にまどろんで目を閉じれば、
和尚のむちゃな振る舞いや怒られているのに楽しそうな姿、
麺ラーを口いっぱい頬張る無邪気な顔が浮かびます。


じゃあネ、和尚!
お前、頑張れよ!


麺部一同で公式にたっぷりコレでもかと送別した今、
独りひっそりと静かに和尚を偲んでお別れしましょう。

・・・というわけで、
両国に住んでた和尚が地元で故郷を想いした味123)、

よかろうもん@錦糸町
店舗

へGO!
和尚を弔いますか?

三連休初日夜。
前夜かなり遠くでの宴会に参加したためハナから当日中の帰宅を諦め、朝・・・いや昼帰りな土曜
統合参謀本部長はそれを見越して、実家へお泊りです。

19:42到着。
既に先客10名ほど。麺ラーを頬張るカップルを除けば皆お酒を片手に半居酒屋状態です。
おつまみメニューも充実してますしね。
喧騒の中狭いカウンターを縫うようにヨコ歩きで、独りポツリとカウンターの一番奥へ着席。

店内に広がる強い豚骨臭。ベタつくモルタルの床。カタカタと風に揺れる引き戸。
寸胴から立ち上る綿菓子みたいな湯気。グラスとグラスが触れ合う音。ほろ酔いの楽しそうな笑い声。。
・・・うわ。
独り麺ラーって、さびしぃぃ。
零れそうになる涙を堪えつつ、和尚の思い出の味を注文。


そういや前ココに和尚と一緒に来たときは浴衣のお嬢さんと一緒だったっけ。
和尚、覚えてるかい・・・?
【(左)浴衣ちゃんと戯れる和尚 (右)よかろうもんへ強制連行した浴衣お嬢さん】
浴衣2浴衣1
あれはとても暑い夏の日。だけれど頬を撫でる夜風が妙に気持ち良くて・・麻布のビアガーデンでしこたま飲んだ夜中。
タクシーで最後3人、帰りの道すがらここまで食いに来たっけ。。


なんてことをしみじみ思い出していると、和尚のカケラ、登場。


ラーメン(650円)+手羽煮(130円) 也
麺ラー手羽煮


和尚の教えの通り、手羽煮を麺ラーに投入。
投入

ほんのり乳化したスープはややとろみがあるものの、
その強い匂いほどは濃厚な部類ではありません。
スープ

しょっぱさは強いですが、味自体にはそこまで強い獣的な感じはなく、
意外にあっさりめ。
ただ豚骨からのエキスがよく出きっているようで、
あの独特な口内に広がるネットリ感はいい感じ。
あれ?でも前来たときは、もっとストロングじゃなかったっけかな?
あんときはかなり酔っ払ってたからかな。今、どシラフだし。
和尚が手羽煮投入をデフォにしてたのは、替玉用のスープだれで自力調整することなしに、
手羽煮から染み出る適量の甘ダレ醤油でコクをプラスしてたようです。
確かに手羽煮投入で、スープの旨味はUPですね。
みなさんこれはお勧めです。

麺はこんな感じ。
麺

バリカタコールの極細麺
プツプツツルリといい食感。前も思ったけど、ここの麺は美味しいな。
しっかりと小麦な感じ。
具材は刻み青葱に小ぶりのチャーシュー。店名入りの海苔が1枚。
スタンダードな構成とお味です。


ズルズル・・・とおよそ3分でいっき喰い。うんまい。
ご馳走さまでした。。。




「ははは・・・キバヤsさんもたまには替玉付き合ってくださいよ~」
!!!
和尚のあの、人懐っこい声が聞こえた気がしてハッと振り返る。
だけれど、視線の先にあるのは脂でちょっと汚れたカウンターと、
先客カップルが食べた空のドンブリだけだ、もちろん。
「ハハ・・」そんな自分にちょっとだけ小さく声を出して笑ってみると、
その乾いた笑いはふわりと中空に漂い、音も無く不安げにそのまま店の天井に吸い込まれた。
そういや和尚、あの日も浴衣の女の子を前に躊躇なく即効おっとこ前に替玉してたっけ。。

しばらく2人分の空のドンブリを見つめていると、
その先のテーブル席のおじさんとふと目が合ってしまい、
気恥ずかしさで曖昧な小さな笑顔を返す。
(和尚、オレにはやっぱり替玉は無理だよ・・・)
「え?なに?」と怪訝そうな顔をするおじさん。
ごめんごめん。気にしなくていいよ、おじさん。
これはおいらと和尚の儀式みたいなものさ。意味?意味なんてないよ。
だいたいこの世界にいったいどんな「意味」がある?
この世界は、トイレに付いた100ワット電球みたいに無意味なもんさ。
進化の過程において、その重要なファクターのひとつがごっそり抜け落ちたまま死に絶えた巨大生物。
色々なものが失われてしまったし、今なお失われ続けている。
和尚のいない麺部通信なんて、
ミッキーマウスのいないディズニーランドみたいに空虚だ、そうだろ?おじさん。
・・・いやいや、そういうメタファーにすら「意味」なんてない。ただの言葉遊びだ。
そんな神経症の戸籍係みたいな・・・・おいおいもうやめとけよ、おれ。。。 パチン、OFF。

小さく、
「ごちそうさま・・・・」
と呟いて店を出る。


生暖かく、どこかほのかに春の匂いのする風に吹かれて、車を停めていた近くの100円パーキングまで歩く。
東京のは今週開花するそうだ。
春は別れの季節であると同時に、出会いの季節でもある。
また時間というやつは、やはり偉大な芸術家だ。
これはおいらの好きな一般論だけれど。

「和尚の不在」という「存在」を別段意識しなくともすむようにきっと、なる。
和尚の名前も忘れて、笑顔で麺ラーを頬張るときがきっと、くる。
2010年
我が麺通は確かに和尚を失ったかも知れないが、
それはこれからの何100杯もの麺ラーとの出会いの予感でもあるはずだ。

「よし!」
声に出して車に勢いよく乗り込む。
刹那、げふっ・・と出たゲップは、和尚の大好きな豚骨の匂いがした。。。。




思い出は夢のごとく-
遠く色褪せゆく一瞬のうたかたの日-
昔の友はその名もとどめず-
されど今一度くみ交わさん-
ドンブリ一杯のノスタルジアとともに-





・・・・和尚の思い出の味、
7.5点!



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・・・えっ?
和尚の脱落って、2ヶ月程度だけなの?
もう麺通、辞めんじゃねぇの???
ほどなく配属決まったら九州支部として活動再開!?
あ?場合によっては有給合わせて東京遠征だって?
あんだよ、それ!
・・・・まぁ・・・・・・・・・そうか。。


・・・・・・・チッ。
ってことのようですので、
みなさま、和尚をこれからもまぁよろしくです。。
m(_ _)m



よかろうもん@錦糸町
住所:東京都墨田区緑3-17-8
TEL:03-3634-4480
営業時間:(火~金)11:30~15:00 18:00~翌2:30
     (土・日・祝)12:00~15:00 18:00~翌2:30
定休日:月曜

レポーター: キバヤs

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| 東京都墨田区 | 06:27 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑

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